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◎この記事の中の人プロフィール◎
【年齢】20歳
【職業】大学生
【服用薬】鉄剤・睡眠薬・コンサータ
【既往歴(時系列)】アトピー性皮膚炎、月経困難症(過多月経)、偏頭痛、鉄欠乏性貧血、胃潰瘍
【喫煙歴】20歳~
【飲酒歴】なし
この記事を読んでいるみなさん、はじめまして!
コロナ禍になってから、咳・息苦しさなどの症状があると、
「もしかして感染したかも…?」「病院に行く前に様子見した方がいいのでは…」
と考えてしまうこともありますよね。
私も似たようなことを考え、チアノーゼになるほどの呼吸困難を「朝まで様子をみよう」と放置してしまいました…。
そして救急搬送される事態に発展し、受け入れ先の病院で出た診断は『好酸球性肺炎』でした。
コロナではなかったことに驚きました…。
兎にも角にも私がみなさんにお伝えしたいことは、
・極端な息苦しさや胸の痛みなど、命に関わる症状は急いで病院へ
・「コロナかどうか」という原因にこだわらず、強い症状があれば早めの行動を
こちらの二つです!
それでは、私の体験談をお話しします。
もくじ
好酸球性肺炎の記録
突然の激しい咳
そろそろ涼しい気候になってきたと感じるような、ある日のことでした。
まともに話すことができないほどの激しい咳が連続して出る、そのような症状が急に現れ、私は念のためバイトをお休みして家で過ごしていました。
「コロナについに感染してしまったかも…」
「最近寒くなったし、ただ風邪を引いているなら少し休めば軽快するはず」
「とにかく一日お休みして、それから受診するか決めよう」
そう考えて早めに横になることに。

しかし激しい息苦しさで、ベッドに横になってしまうと肺の容積が狭くなってしまい、背中にクッションを敷いて座って寝ることしかできません。
このような体制※1で寝ることになりました。
いつもとは違う、重い症状。
しかし私は受診することなく朝を迎えました。
次の日の朝には、38度の高熱や止まらない咳、激しい倦怠感など、さらに症状が悪化。
耐えかねて発熱外来を受診したところ、「コロナ陰性であり、これは風邪」との診断をもらいました。
処方された咳止めを飲んでいましたが、ついに激しい胸痛が現れます。
「これは本当に風邪?」そう疑いながら3日目の朝を迎えました。
悪化する症状

そしてその頃には、全く立ち上がれないほどに症状は悪化していました。
スマホのカメラで自分の顔を見ると、紫色のチアノーゼが出ています。
その後119に電話する決断をし、やがて救急隊員の方がお迎えに来てくださいました。
その時点でSpO2(パルスオキシメーターで計測する数値)は88%に低下しており、意識も朦朧としていました…。

女性隊員の方が「もう大丈夫ですよ」と励ましてくださり、酸素マスクをつけて少し呼吸が楽になった時は、言いようもなく安心したものです。
そして受け入れ先の病院が見つかり、救急で検査をしたのち、呼吸器科の主治医の先生に診てもらうことに。
診断はコロナではなく、『好酸球性肺炎』でした。
まだ20代なのに肺炎?!と驚いたものです…。
また、あと半日でも放置していれば、命が助かっていたかどうかはわからないとのこと…。
原因ははっきりとはわかりませんが、好酸球性肺炎は特定の白血球が増加してしまう種類の肺炎とのこと。
アレルギー反応により引き起こされる方が多いそうです。
私の場合、最近吸い始めたタバコへの反応によって肺炎が引き起こされてしまった可能性が高いとのことでした。
やはり体に悪いようなものには手を出さないのが一番ですね。
治療の様子

そしてHCUを開けていただき、ステロイドパルスと呼ばれる治療を受けながら療養することに。
酸素マスクを外したら息ができないような状態でしたので、退院までずっとマスクやチューブで酸素吸入をしながら生活していました。
コロナ禍により面会禁止でしたので、一般病棟に移ってからは本やスマホゲームが友達のような状態。
ステロイドの副作用で食欲が増進してしまい、入院生活の終盤になるとおやつを買い食いしてしまうほどでした。
また、寝たきりで過ごしていたため、廃用症候群を防ぐ目的でリハビリを始めることに。
階段を昇降したり日常動作の練習をしたりと、リハビリ科の職員さんがずっと付き添ってくださいました。
そして酸素チューブを外しても呼吸できる状態になり、
4週間後に退院の運びになりました。
お忙しい中治療して下さった、医療従事者の方には感謝の気持ちでいっぱいです!
まとめと皆さんへのメッセージ
・極端な息苦しさや胸の痛みなど、命に関わる症状は急いで病院へ

・「コロナかどうか」という原因にこだわらず、強い症状があれば早めの行動を
コロナ禍で過ごされる中、どうかこの2点にはご注意ください。
また、成人デビューの皆さん、喫煙の害についてはくれぐれもご一考なさってください。
みなさんが健康にコロナ禍を乗り越えられることを、心より願っています。
カテゴリー:体験談