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◎この記事の中の人プロフィール◎
【年齢】13歳
【職業】中学生
【服用薬】市販の胃薬、市販の鎮痛剤
【既往歴(時系列)】アトピー性皮膚炎、ADHD、月経困難症(過多月経)、偏頭痛
【喫煙歴】なし
【飲酒歴】なし
この記事を読んでいる皆さん、こんにちは!
今回はいわゆる貧血である、慢性的な鉄欠乏性貧血を治療した体験についてお話しします。
もくじ
鉄欠乏性貧血とは
鉄分不足で気づかないうちに進行してしまう鉄欠乏性貧血。
◎日本の成人女性の中では5人に1人
◎成長期の子供の中では8人に1人
が鉄欠乏性貧血を抱えていると言われています。
もはや日本の国民病と言っても過言ではないのではないでしょうか…
特に女性は月経があるため、比較的貧血になりやすいと言われています。
皆さんの中には、「最近貧血気味だな〜」と思っている人もいるのではないでしょうか?
しかし、成長期の子供の貧血患者の多さもまたとても軽視できるものではありません。
「最近子供が怠そうにしているな…」
といった貧血のサインを放置しておくと、学業や部活に支障が出てしまうことも?!
今回の私の体験談の中で思い当たる事があったら、ぜひお近くの小児科や内科を受診してみてください。
鉄欠乏性貧血の闘病記
不調を抱える学校生活

私が初めて医療機関で貧血を指摘されたのは、中学校に入ってからのことでした。
小学生の頃から大きな病気はしませんでしたが、常に顔が青白く、運動するとすぐに疲れてしまうような様子だったそうです。
中学校に上がり、通学や教室移動、部活などで活動量が増えたのですが、いつも疲れており、急に起こる頭痛などで保健室に入り浸りになってしまい、家族によく心配をかけてしまっていました…
また、生理中は特に怠さが増してしまい、
・激しい眠気
・身体の冷え
などで、学校を欠席することも。
勉強にも身が入らず、生活もだんだん崩れて行きました。

最終的には、階段の半ばまで登っただけで目眩で動けなくなってしまい、そのまま倒れてしまうこともありました。
気持ちも塞いで無気力になってしまい、この時にはじめて病院での検査をしようとなり、親に連れられて内科を受診しました。
検査結果と原因
内科ではまずは一通りの血液検査を行いました。
血液検査の結果を見た医師は渋い顔をしており、何か悪い病気なのではないかと心配になりましたが、おおよそ以下のような説明をされました。

・赤血球中の色素であり、体に酸素を運ぶ役割をしているヘモグロビンの量がかなり低い
・ヘモグロビン値は基準値下限の半分以下になっており、赤血球の形も普通よりかなり小さい
・おそらく重度の貧血だが、別の病気が原因かもしれない
・食事内容を変え、処方箋の鉄剤を飲む必要がある。場合によっては鉄分注射や輸血も必要かもしれない
とのことでした。
家庭の生活スタイルの関係で、普段肉や魚などを食べることはほとんどなく、生理の出血量もかなり多かったので思い当たることはありましたが…少し驚きました。
その後、大きな病院に紹介状を書いてもらい、そこで精密検査をすることに。
結果としては、別の原因があるわけではなく貧血が起こっているのは生活スタイルや月経が原因であるとわかりました。
診察中に医師からいくつか鉄欠乏性貧血患者の特徴が出ていると指摘されたので、緑背景部分をご参考までに。

・顔が青白く、クマが目立つ
・下瞼を「あっかんべー」をするようにめくると、粘膜の色が白っぽい
・唇の端が痛んで切れてしまっている
・爪を横から見ると、反り上がってしまっている(スプーン爪)

これらは、簡単な貧血チェックの方法とのことなので、思い当たる項目がある方は検査をオススメします。
治療の内容
その後、治療を開始しました。
最初の頃は病院で処方された効果の強い鉄材を飲んでいたのですが、副作用も強く出てしまい、胃の調子が悪くなったり吐き気がすることもありました。
そんな時は、医師から勧められた鉄の含有量が多いナウフーズという海外メーカーのサプリを服用していました。

また、赤血球を作る鉄の吸収は各種ビタミンを一緒に摂取しないと効率が悪くなってしまうそうです。
そのため、
・鶏肉やレバーなど、鉄分量の多い肉
・葉物野菜など、ビタミンの多い野菜
という組み合わせの食事に変えていきました。
その他の注意点としては、鉄分の吸収を阻害する
・緑茶
・玄米
などは控え、とにかく鉄分の吸収効率が良くなるように心がけるようになりました。
そして過多月経の対策として、低用量ピルを服用し始めました。
まだ10代ということもあり不安が大きかったのですが、婦人科医の管理のもと、定期的に検査をしながら飲むことに。
その甲斐あって効果もしっかりでてくれたので、出血も減り安心して生活できるようになりました。
そして治療開始から4ヶ月経った頃、ヘモグロビン値は基準値まで回復しました。
長い間体調不良に苦しんできたのに、たった数ヶ月で回復するなら「早く治療しておけばよかったかも」と思わざるをえませんでした。
その後の様子
鉄欠乏性貧血で引き起こされていた症状が消えたため、体育や部活などもしっかりとついていけるようになり、体調が良くなったことで学業にも集中し、落ち込んでいた成績は上がって行きました。
気分も前向きになり、活動的な生活に復帰できました。
まとめ
鉄欠乏性貧血は体質的なものもあるらしく、その後も再発してしまい体調が悪くなることも多かったのですが…
少しでも「これ貧血かな?」と感じたらすぐ受診するようにしたことで、軽度の貧血のうちに完治しています。
同じ症状で悩んでいる方へ
以上が私の体験談になります。
今貧血に悩まれている方、
お子さんについて「もしかしてこの子貧血かも…?」と思われている方、

皆さんに伝えたい事があります。
鉄欠乏性貧血はゆっくりと進行し、気づかないうちに重度のものになっていることも多いです。
しかし、原因を特定しすぐに医療機関で治療する事で、貧血に悩んでいた頃とは段違いの快適な生活を送ることができます。
もし一人で悩まれているとしたら、すぐにお近くの医療機関を受診することをおすすめします。
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