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みなさん、病院から処方されたお薬を指示された通りに服用することができていますか?

意外と自宅でのお薬の管理について困ったり悩んだりしている方は多いのではないでしょうか。
正直、指示された時間にお薬を服用することがめんどくさかったり、うっかり服用し忘れてしまうこともありますよね。しかし、お薬を正しく服用できないことで命に関わる場合もあります。
そんなみなさんのために今回、自宅でできるお薬の管理方法を3つご紹介したいと思います。
これを読めばあなたも今日から正しくお薬の管理ができるようになるはずです。
もくじ
■お薬の管理ができなくなる原因
まずお薬の管理ができなくなる主な3つの原因を見ていきましょう。
この中で、あなたはどのパターンに当てはまるでしょうか。
○病院から処方された自分のお薬をよく理解できていない
病院から出されたお薬をよく理解しないまま、とりあえずもらったものを服用していればいいと思ってはいませんか。

は
もう通用しない時代です。
お薬の効果をよく理解しないまま服用することで「飲みわすれちゃったけどまあ1回くらいならいいか」「あんまりたいした薬じゃないと思うし今日はめんどくさいからいいや」という考え方になってしまい、大切なお薬を正しく服用できなくなってしまいます。
○服用している薬が多すぎて混乱してしまう
病院からたくさんのお薬を処方されて混乱していませんか。人によっては1日に何錠も服用しないといけなかったり、お薬の服用時間や服用方法もさまざまです。また、似たような色や形状も多いです。そのため、「これ飲んだっけ?」「同じような薬をさっきも飲んだような…」と混乱を招いてしまいます。
○認知機能が低下してきている
これは特に高齢者の方で当てはまる方がいるのではないのでしょうか。
加齢により認知機能が低下してくると、お薬の服用忘れやお薬の服用まちがいが生じてしまい、自分でお薬を正しく管理することが難しくなる場合があります。認知機能の低下が原因で、お薬の過剰服用や過小服用を招くケースは多いのです。また自分ではちゃんと服用できていたつもりでも、実は服用残しがある場合もあります。
■お薬の管理が正しくできなくなるとどのようなことが起きてしまうのか?
次に、お薬が正しく管理できなくなることで、どのような影響が出てしまうのか見ていきましょう。

○効果的なお薬の作用が得られなくなってしてしまう
病院から指示された用量用法でお薬の服用ができていないと、効果的な治療効果が得られなくなってしまいます。例えば、あなたが病院で抗生物質をもらい、「◯日から〜◯日までの期間はきちんと服用してください」と言われ、症状がなくなったので自己判断で勝手にそのお薬を中断してしまったとしましょう。その場合、せっかく改善傾向に向かっていた症状が再発してしまったり、菌が抗生物質に対し、耐性をもってしまい以前よりも治りにくくなるというリスクがあります。
○治療が長引いてしまう
前の項目で述べた抗生剤の例で考えてみましょう。効果的なお薬の作用が得られなくなると、そのぶん治療も長引いてしまいます。治療に要する時間やお金はもちろんのこと、なにより長い期間、体の不調でつらい思いをしなくてはなりません。
○最悪の場合、命に関わるケースも…
たとえば、高血圧症の血圧をコントロールするためのお薬(血圧の上昇を抑えるお薬)で考えてみましょう。そのお薬をうっかり服用し忘れてしまうとどうなるでしょうか。血圧が上昇して、血管に負担がかかり、脳出血や心筋梗塞につながる可能性が高まります。そして最悪、命の危険に繋がることもあります。
■3つの自宅でできるお薬の管理方法
では、正しくお薬の管理を行うには具体的にどのような方法があるのでしょうか。
ここで自宅でできるお薬の管理方法をご紹介したいと思います。

ならば
一つにまとめてしまえば良いんだ!
と考える
○病院にお薬の一包化をしてもらう
「1つずつ薬を取り出すのが手間だ!」「薬を取り出す際、薬を落として行方不明になってしまった!」。このようなことでお困りの場合、まず病院にお薬の一包化ができないか相談してみましょう。お薬の一包化とは、処方された全てのお薬を朝・昼・晩に分けて出してくれるので、管理がとてもしやすくなります。しかし、お薬によっては一包化できないものもあります。
○お薬カレンダーや服薬ボックスを活用する
お薬カレンダーや服薬ボックスは、服用するお薬を曜日ごと、時間ごとに分けて管理することができます。特にお薬を多く服用されている方にとって、これらを活用することで混乱を防ぐことが可能になります。そして目に見えてお薬を服用できたか確認ができるため安心にもつながります。手作りも可能で、100円ショップにあるウォールポケットや、ピルケースを用いて、そこに曜日・時間を記載するだけで簡単にできます。
○家族に協力してもらう
1人でお薬の管理をすることに不安や心配があるのならば家族に協力をもらい家族と一緒に管理するのも1つの手段です。
きちんと時間通りに適切なお薬を服用できたか確認してもらったり、また、服用する時間に声をかけてもらうだけでも、お薬の服用まちがいや飲み忘れを防ぐことは可能です。この方法は高齢で認知機能が低下してきた方に特に有効な方法かもしれません。
いかがでしたか。お薬を正しく服用できないとさまざまな悪影響が出てしまいます。治療のために病院から処方されている大事なお薬は指示された通りに正しく服用しましょう。そのためにも
■まとめ

管理ができていないとリスクと隣り合わせ
気をつけましょう
・薬を一包化をしてもらう
・お薬カレンダーは服薬ボックスを活用する
・家族に協力してもらう
などの工夫を行ってみてはいかがでしょうか。