【医師が教える】2歳のお子さんを持つお母さん見てね:イヤイヤ期、どう対応する?

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2歳前後から始まるイヤイヤ期に頭を悩ませているお母さん、お父さんも少なからずいらっしゃることでしょう。「~しない!」のイヤイヤのみならず、逆に「自分でやる!」と叫ぶ、泣く、暴れる、動かない…これが毎日続くと本当にヘトヘトです。何でそんなに反抗するの?どう接したらいい?今回は“魔の2歳児(terrible 2 =テリブルツー)”とも言われる、第一次反抗期についてお話ししたいと思います。

どうしてそんなに反抗するの?

そもそも、イヤイヤ期があるのには理由があります。基本的に、お母さんお父さんのしつけや接し方が悪いのではなく、お子さんに問題がある訳でもありません。生まれたばかりの頃は自分の体ですら自分のものと認識できない赤ちゃんに、成長とともに自我が芽生え(周りと自分の区別がつくようになる)自分で考えて行動し出す頃がちょうどイヤイヤ期と言われる2歳前後です。受け身だった赤ちゃんの頃から成長して何かを学び、表現し、自立していく第一歩です。しかし相手の気持ちを理解したり察したりすることはまだ難しいので、周りからすれば「どうしてそんな事ばかりするの」と言いたくなる事も多いでしょうが、本人なりに理由があり、どんな子も経験する(そして親の立場からすれば自分も小さい頃に通ってきた)重要な発達の過程なんだということを理解しておきましょう。他にも、眠い、疲れている、体調がよくない、おなかが空いているといった理由で反抗したり、ダダをこねたりする場合もあります。

イヤイヤ期の子どもへの接し方

実際にイヤイヤ期の子どもが反抗・拒否した際にはどうしたらいいでしょうか。多くの人が試していることは「気をそらす」「抱きしめる」「放っておく」の3つの対処法です。*1

「気をそらす」=イヤイヤの原因から一旦離れて気分転換をさせる、「抱きしめる」=スキンシップによって安心感を与える、「放っておく」=大声を出しても思い通りにならないことを間接的に伝える、という目的ですね。この時期の接し方について言えることは、自立しようとしている子どもの気持ちを受け止め、なるべくその自立を促してやることが大切です。本人がやりたいと思う事と、実際にできる事の間にギャップがあれば、さりげなく手助けしてあげましょう。危ない事をしようとする時や、社会のルールやマナーに反している時は「~だから、してはダメだよ」ときちんとその理由を伝え、大人が毅然とした態度を取ることも大事です。少しでも何かができた時には「~できたね!」と共感し、子どもが達成感を得られるよう声がけできるといいですね。とは言え、外出時など思い通りにいかないことも多く、そういった時には事前に“約束”をしてみましょう。出かける前に「今日は~を買わないよ」「~時になったら帰ろうね」など、これからの見通しを伝えることで子どもが安心して外出先でも過ごせるようになり、少しは「ヤダ」が減るかもしれません。

~受診エピソード紹介~ かんしゃくがひどいのは育て方のせい?

相談者:2歳4か月の男の子(第1子)を持つお母さん(第2子妊娠中)

来院理由:1か月ほど前から子どもがひどいかんしゃくを起こすようになった。気に入らないことがあるとひどく怒ったり泣いたり、物を投げたりして手がつけられない。育て方に問題があるのかと心配で相談に来た。

Q.最近イヤイヤがひどくなり、時には激しくかんしゃくを起こして何をしてもおさまりません。下の子を妊娠中でつわりがあり、なかなか思うように息子の面倒を見れない時があるので…かんしゃくを起こすのは私の育て方が悪いせいでしょうか?

A上のお子さんにまだ手がかかる時期ですし、つわりで更にしんどいですよね。かんしゃくを起こすのはお母さんの育て方が悪いというより、その子の性格やその時の(眠たい、おなかが空いているなどといった)状況、成長の過程といった様々なことが関係していることが多いのです。思うようにならない事があると、まだ自分の感情を上手くコントロールできる年齢ではないので、激しく泣いたり怒ったり。言葉で思ったことが上手く伝えられず、またその場の状況を理解できずに感情を爆発させてしまうこともあります。そういった感情のコントロール方法を学んでいる途中なので、年齢が上がるごとに落ち着いていくことがほとんどですよ。

Q.息子がかんしゃくを起こして物を投げたりすると、自分もイライラして思わず手をあげそうになってしまいます。何かいい解決方法はありますか?

A.大人も人間ですから、体調の悪い時や疲れている時など、横でかんしゃくを起こされるとついイライラしてしまいますよね。息子さんが物を投げるなど危険なことをする場合には、手に持つと危ない物を安全な場所へ移動させるか、本人が暴れても大丈夫そうな場所へ二人で移動しましょう。大声を出して叱ったりすると余計に興奮させてしまい逆効果になってしまうので、出来る限り大人は冷静に、淡々と「物を投げると危ないよ」と事実を説明しましょう。自分が冷静でいられないと思った時は、お子さんの安全を確保した上で、一旦その場から少し離れる(隣の部屋など、子どもの様子がうかがえる程度の範囲で)のもイライラした気持ちをリセットするのに効果があります。お母さんの気持ちに余裕が出てきた時に「~したかったんだね」と共感する声がけをしてあげてください。気持ちを受け入れた上で、わがままな要求は受け入れられないということを根気よく伝えていけば、かんしゃくを起こしても意味がないということを徐々に理解するようになります。

(参考)

*1:博報堂広報室 イヤイヤ表現4つの基本、ママの三大対処法が明らかに!



カテゴリー:育児, 医師【育児】

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