【ep151】心房細動の記録【再発の可能性に備えて生活の見直しも】

この記事を読むのに必要な時間は約 7 分です。

◎この記事の中の人プロフィール◎
【年齢】45歳
【職業】サービス業
【服用薬】サンリズム、リクシアナ、ワソラン、ビソプロロールフマル酸塩
【既往歴】心房細動
【喫煙歴】なし
【飲酒歴】なし

私が罹った病気は心房細動です。

これまでに病気になったことは無く、飲酒も喫煙もしないし、趣味は水泳で体を動かすことが大好きな私が、まさか心臓の病気になるなんて思ってもみませんでした。

この病気になるまでは不整脈なんて脈のリズムがちょっと変なだけという程度の認識でした。
でも自分が発作を起こすようになって病気について調べるほどに、脳梗塞になることが怖く、しかも私の場合、発作のほとんどが水泳など運動をしているときに始まるので、運動をすることが怖くなりました。

この記事では、そんな私の闘病記録をお伝えしたいと思います。

もくじ

心房細動とは

心房細動とは不整脈の一種で、心臓を動かすための電気信号がおかしくなって、心臓がドクドクと動くリズムがめちゃくちゃになってしまう病気です。

発作的に動きがおかしくなるので、普段はまったく普通に生活できますが、発作が始まると血液がうまく循環しなくなってしまいます。
そのため、心臓の中に血栓ができやすくなり、血栓が脳に飛んでしまうと脳梗塞を起こすリスクがあります。

心房細動の闘病記

心臓の違和感と遅れる発見

心房細動の発作が初めて起きたのは、おそらく37歳の頃だったと思います

時期がはっきりしないのは、心房細動は発作が起きているうちに心電図を録ってもらわないと診断がつかず、私は診断がつくまでに数年かかってしまったからです。

心臓の動きがおかしいと気づいても、病院に行けるタイミングが合わず、発作が起きていないときに受診しても診断してもらえないのです。

何度か受診し、ホルター心電図という24時間小型の心電図をとりつけたまま普段の生活をする検査も行いましたが、タイミングよく発作が起きなかったため、発作は時々起きているにも関わらず、結果的に3~4年程放置してしまいました。

その放置期間でどんどん悪化したのか、段々と発作が起きている時間が延び、発作が24時間近く続くようになった結果、発作が起きている状態で受診することができ、ようやく心房細動の診断が下りました。

診断後の様子

そこでようやく心房細動であること、発作はできるだけ早く抑えないと脳梗塞になる危険があることを知りました。

また、発作が長時間続いるときは、収縮期血圧が70まで落ちていることもわかりました。

お医者さんからは、根治には手術が必要であること薬で抑えることもできるけれどずっと飲み続ける必要があること手術をしても再発も多いことなどを説明されました。

私はそんなに危険とは思っていませんでしたし、急に心臓の手術と言われてもすぐには決断できず、とりあえず薬で抑えることを選択しました。

でも、薬を飲むようになっても、発作の頻度や継続時間がどんどん増えていきました。

お医者さんは、「このままじゃ趣味の水泳も楽しめないし、発作が抑えきれないと脳梗塞のリスクはなくならない」と手術を勧めて下さったので、私はようやく手術の決断ができました。

手術とその後の経過

入院は3泊4日のスケジュール。

手術は入院当日に行いました。

右足の付け根から『カテーテル』と呼ばれる管を心臓へと続く太い血管に入れ、心臓内のおかしな電気信号を発している部分をカテーテルの先で焼くことで電気信号を止めます。

手術はほぼ意識がないうちに終わりましたが、術後は5時間ほど足すら動かしてはいけない絶対安静の時間があり、腰が痛くて辛かったことを覚えています。
動けるようになってからも心臓を内側から焼いたせいか、少し動くだけでもすごく疲れました。

退院の前日の夜に、ようやく院内の売店を往復できる程度の体力に戻りましたが、見える傷はカテーテルを刺した足の付け根だけなのに、こんなに体力がなくなるものなのかと不安でした。

それから1年ほどは毎月受診し服薬が続いていました。

術後1年ほど経っての検査では異常無く、発作の自覚症状も無かったので服薬は終了しました。
受診も3か月ごと、半年ごとと伸び、術後2年半近く経過した現在では次の受診は1年後になっています。

まとめ

順調な経過なのだと思いますが、心房細動は放置した時間が長く発症年齢が若いと再発しやすいともお医者さんから聞きました。
私はその両方に当てはまるため今でも発作が起きていないか気になってしまいます。

術後は心電図を自分で記録できるAppleWatchを購入し、気になったときには確認するようになりました。
また、趣味の水泳では、泳ぐ前後に必ず血圧を測るようになりました。

心臓の動きがおかしいと気づいていたのに「たいしたことはないだろう」と放置してしまった約5年間、脳梗塞を起こさなかったのは運が良かったのだと思います。

心房細動になったことで、自分の健康についてよく考えるようになりました。

今後、再発するかもしれないし、他の病気にかかることもあると思います。

そんなとき、すぐにおかしいと気づける自分でありたいし、おかしいと思ったらすぐに受診できるようにしたいです。

同じ病気にかかっている人へのメッセージ

心房細動は私のように診断がついていない人が多い病気だと聞きます。

健診などでタイミングよく発作を捉えてもらえたらとても運が良いと思います。

心臓の動きがおかしいことや、脳梗塞のリスクがあると聞いたら不安になるかもしれませんが、薬でも手術でも発作さえ抑えられれば脳梗塞のリスクも抑えられます。

受診や服薬をきちんと続けること、必要そうなら手術を受けることなど、きちんとコントロールできるように頑張ってほしいと思います。



カテゴリー:体験談

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